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ダブルトラップ(ラブ&トラストEX)

  • 2008/02/27(水) 22:32:40

榎田尤利著(★★★☆)




 ■誠龍会幹部・沓澤亮治は、人魚に出会う。とびきり美しい陸の人魚に。(2007・11)

 榎田さんの作品は各所で、各著、みなさんが強力プッシュしているし、実際数冊読んでみて、構成、文章力共に私好みの作家さんであることは間違いないのだけれど、どうもご縁がなかった。
 いいな!と思ってもあとが続かない作家さんであった。

 先日の日記にも書いたけれど、確かにBL本の冊数そのものも減ったし、BL読書の形が携帯ノベルにスライドしつつあった去年一年。
 手軽で安心(?)なモバイルBLの唯一の不満は、品揃えが全体的に軽い事、なんだよなぁ・・・。
と、ここがボヤキどころだったんだけれど、時々噛み応えのある作家陣の作品がラインナップされてくる。
 榎田さんの「Love & Trust」もその一つ。
『ああ、コレ。かなり高評価だった兄弟モノじゃなかったっけ。んー久しぶりに腹持ちするもん食べようかな』
 で、嵌りました。見事に。
 クール&ビューティーな兄。ワイルド&タフな弟。
この一見美しくて強い、実は脆さを孕んだ兄弟を落とすのは、兄の防御壁を軽々うち砕くエロオヤジパワー満載のヤクザ・沓澤。北風と太陽の寓話を地でいく幼馴染の正文。
 運び屋兄弟が巻き込まれる事件のアクション部分、間に挟まれる2カップルの絡み。
すごく映像的にキます。なんて素敵なBLエンターテーメント♪

 そんなシリーズが三冊、2002年から出版されており、本巻は兄と沓澤の出会いと、その三年後を書いたオマケ的内容なんですね。

 いや~楽しかった。
なんか同人誌読んでるみたいでした。
内容はもう読んでのお楽しみってとこですが、なにより収穫だったのは、ここで兄がドライ(オーガズム)で昇天する様を拝めた事でしょうか。
 ひちわさんの公約はもうきっと果たされることはないだろうと諦めていただけに、感激もひとしおです!
 
 ありがとう!榎田さん。ありがとう!沓澤!!


追記】
 ええ、もう「続・プラクティス」をいつか読める・・という希望はとっくに捨てました。人間諦めも肝心です。でもっ!「十三階のハーフボイルド」だけは!だけは・・!
 アテクシはいつまでもいつまでもお待ちしてますよ、ひちわさ~~ん!(こんなとこで叫んでも絶対届かないとは思うけど)

 

 

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ものすごい遅い2007年ベスト

  • 2008/02/25(月) 10:21:01

書いてて『ふっ・・・』と自嘲気味になるけど、まっ、ねっ。

マイベスト2007
ノベル部門】
1.午前五時のシンデレラ いつき朔夜著
2.淫らな白衣 色道秘伝書赤の巻 剛しいら著
2.吸血鬼と愉快な仲間たち 木原音瀬著
3.皇帝は花嫁を抱く  加納邑著
4.SASURAの木原音瀬パート  木原音瀬著(多分)
5.神官は王を・・シリーズ  吉田珠姫著


コミック部門】
 なし


 2007年も、その前年に引き続き、あまり印象に残った作品が無かったなあ。
あまり捜し求めていないってせいもあるんだろうけど。
 
ノベル部門≫
1.「午前五時のシンデレラ」
 攻の小倉弁にやられた1冊。実は私も小倉生まれ。といっても幼少の頃に関東地方に引越してしまったんだけれど。いやーこれ読んで、無性に生まれ故郷を訪れたくなった。
ペーパー欲しさに、ディア+も応募しました。後書きにこの情報流してくれてありがとう!!
しかしこの人は本当に上手い文章を書くなあ。

以下のベストとこの一位の間には、私の中でものすごい開きがあるのであります。
(追加:あ。淫らな白衣忘れてた。これはかなり高ポイント)



2.「吸血鬼と愉快な仲間たち2」
 未完のものをここに上げるのもどうなのよ?って気もしますが。このゆっくりしたテンポがなかなか心地よく、アキラの人となりもますます味わい深く、じっくり楽しみたい一品。
 タイトルはまあ、すっごいどうでもよさげだなあと思うけれども。

3.「皇帝は花嫁を抱く」(虎シリーズ)
 私はつくづく人外ものに弱いんだなあ・・ということを痛感しました。シリーズ合わせて計三冊。どれをとっても構成は殆ど同じながら、グラデュエーションの妙、そのささやかな色合いを楽しめる玄人向けのシリーズデスよ!!
 出版社が変わっての新装版もオマケページ読みたさに購入しましたが、もちろん全ての作者さんが崎谷はるひさんではなかったんだな、と。むしろ崎谷さんの偉大さを改めて感じました、と。

4.「SASRA」
 Unit.Vanillaという四人の作家陣の共著。ここでも木原さんは強い個性を放ってますね。他の作家さんの作品は『だろうなあ・・』だけど、この人の作品だけは確信を持って言える。
「これである」と。相変らず残酷で、惨めで、悲しくて、優しい。

5.「神官は王に愛される(シリーズ)」
 やーこの話はもう、ただ楽しかった。な~~~んにも考えずに、ただ楽しめた。
うん。それでいいぢゃありませんか。


コミック部門≫
 いやー読んでないなあ!読んだかなあ?
 去年はいつもと同じく「大振り」を心待ちにして、「竹光侍」まったり。んで「とりぱん」なんか楽しく読んでたっけ。


 去年は結構携帯で楽しむ事が多かった。これだと人目を気にせずに読めるしな。ただ、新作が出ないのと(著作権かなにか?)、軽め作品が圧倒的に多いので、あまり記憶に残らないのかもしれない。
 楽しみにしていた、剛しいらさんの「淫らな白衣2」がここからのみ出たのには驚いたけどね。
 あらっ、いけない。これベストの2番目に来るわ。

うわ~~

  • 2008/02/25(月) 10:07:35

 はーーーーっ。久しぶりだなあ。
かれこれ一年ぶりですか。
 使っていたテンプレートの写真もいつのまにか無くなっていたりして。
放置状態にしても、あまりにもみすぼらしさ感漂いまくってたので、変えてみました。
なんかツールの使い方までまで忘れちゃったよ。キーボードが新鮮だ(どんだけ・・)。


 三年前から好きだった東方神起の顔と名前をやっと覚えました。
 ミーシャです。

 最後にUPしてから約一年かぁ・・・。
こっちから足洗った訳じゃ、全然無く、あれこれ読んではいたんだけどね。ブログ巡りもお変わりなく。 まあ、去年は極めてオタク的な世界(ドールに非ず)、にどっぷりはまり込んでいた・・・からなぁ。

 とりあえず、せっかくテンプレ変えたからなんか書いてみようと思いたち。
 

 

ウホッ!!いい男たち

  • 2007/03/28(水) 01:57:32

山川純一著(第二書房)



 もう去年・・でしたか、この本が復刻されるとFUKKANさんからメールを頂いたのは(何故にうちに!そんなジャンルは登録してないはずですが!)。
 その時はお値段の高さに躊躇したのですが、数日後にちょっと覗いてみたら完売。
 完売!?
 俄かに読みたくなる私。
 そして「更なる重版をご希望の方はこちらまで」のガイダンスに従って、重版希望。

 本当は同時期に、長い間探していたとあるテーマの学術書を見付けて、購入を迷っていたのに、あっさりホモを取った私・・。
 ほんとうに仕様が無い。


 そんなヤマジュンがついに届いたわけですよ(あ、それももう一ヶ月以上前の話ですケドね。今もFUKKANさんにあるかどうかは・・)。

 いや~~。面白かった。
 ロリあり、年下攻めあり、年の差カップル、学園モノに時代モノ。もうBL本におけるシチュエーションの殆どが押さえられてますね。
 『なるほどねえ・・。腐女子だと体毛は極力排除が一般的だけど、こちらはどこもかしかももっさもさ。当時の(1982~1987)のゲイの平均値は、やっぱり雄の匂いを撒き散らすタイプがごちそうなのね。(今の若手ゲイの方達の志向が分らないのでそう結論付ける)』

 短編集ながら、つくりもなかなかひねりが利いてる。
 この本読んでどれほど笑わせて貰ったかしれません(いえ、ほんとうに純粋に)。
 義父と妻相手の親子丼も読み応えあったけど、最大級に私をときめかせてくれたのは、
「ひとつの青春が終わった」
という佳作。
 結婚式の、チャペルの前で愛を誓い合うまさにその瞬間、結婚を理由に切った元カノが登場し、開き直って二人の関係を暴露。
 「もう一日愛し合う時間を僕にくれたら・・」と泣きじゃくる元恋人に、
『俺がそこまでお前を追い詰めたのか・・・よし受けて立つ!』
と両家の親族一同が見守る中で堂々男同士の熱い営みを!!
 「俺が入るからな・・」と厳粛な雰囲気の中コトに及んだ瞬間、私の頭の中にはホイットニーの

 ・・・エンダアァァァァァァイ。
 
 ウィル、オールウェイズ、

 ラァブ ユ~~~~ 


というメロディが高らかに鳴り響きました。
 ここだけでも驚愕なのに、更に花嫁は「私との方が全然気持よさそう。私はやっぱりあなたと結婚するっ」と、神父様の前で、新郎は勃起させたまま花嫁と誓いのキス。両親も祝福する中、苦い涙を流す元カノ聖也君。
 
 終わったのは一つの青春だけなのですか?

 ここは真摯に問い詰めたい!

 ほんとうに素晴らしいエンターテイメントでした。
ヤマジュン・パーフェクト!!
 

愛で痴れる夜の純情 禿編

  • 2007/03/27(火) 23:25:11

樹要画/鈴木あみ原作(花丸コミックス)



 えー。小説花丸に掲載されている、小説の挿絵画家によるコミック化ですね。
 やー原作の色合いを損なわず、否、更なる余韻を生み出して、なかなか素敵な一冊に仕上がってますよ!
 原作であまり分らなかった綺蝶の心の襞とかね。
次作が楽しみです。

 それにしても、このところ出てくるBL小説に花魁モノって増えてきてませんか?
映画も「さくらん」だの「舞妓HAaaan!」だの上がってるし、きてますかね、花魁!


yukaku.jpg

WELL

  • 2007/02/20(火) 20:29:40

 ついこの間、「木原作品、今年はヘビィ路線もトライする」とか言ってましたけど、ビクビクです。

 だって、木原さんのHPによく登場するご友人の中沢さんが、
これ読んで血を吐きました・・・みたいなコメントを残してるじゃないですか!

 『ど!どうしよう!どうしよう!! アタシ7&Yで予約してんだよね。
あれってまだキャンセルできただろうか・・・。いやっ、でもっ!ここが頑張りどきなんじゃ・・・。』
 (中沢さんはほんとに非買運動してますよ)

 激しく動揺してる間に、本日「梱包準備に入りました」という7&Yからのお知らせメールが。

 もう腹を括るしかありません。
またぱったり更新が途絶えるかもしれません・・・。


追記】
 そうだ。先日世代交代したメロの名前。
「伊周」って・・・。
ナニ考えてたんだろう、あたしったら。
ここは「B君」以外にありえないじゃないの。
Zまであと22メロ・・・。

ブログペットの・・。

  • 2007/02/18(日) 16:06:37

 サイドバーに常駐してるメロメロパークのA(アー)君。
この手のブログペットって、つまりは仲間を増やして、
手紙等のコミュニティを楽しみ・・ってツールなんだけど、
そういうのはもうハーボット、リヴリーとかで気持ちつくしたんで、メロはただいるだけ。
 最近、ブログ管理者さんの名前が変わらないのに、メロが新顔『??』
だったんで、久しぶりにメロパークへ行ってきた。

 ふーん。
 成長しきったら、メロおじさんが教えてくれて、世代交代できる?

 教えてくれたわけじゃなく、マイルームでちょろちょろしてたメロおじさんに声をかけたら、A君も成長しきったよ、と。


・・・・これでか!
あのチョロ毛がいつロン毛になるのか、それなりに楽しみにしてたのに、
あれで終わりか!

 じゃ、世代交代しよーっと。

と、あっさり変えたのが、今回のニョロ君「伊周(これちか)」。
名前に別に意味はありません。

 で、A君とお別れする時に、お手紙を公開。ちょっとづつ文字が現れ、横にちびの頃から今までの成長がフラッシュで。
 

letterfa.jpg

 結構頑張って記事書いたつもりだったけど、あんまし文章力あがんなかったな、A君。
ここ一応読書感想文サイトだったんだけどな。

 この手のペットのお別れってね、こう来るって分かっちゃいるんだけどいいツボついてくる。
今回もちょっとうるっとした。


 ま、そーゆことで、今日はちょっと筆休め日記です。
 お茶濁し日記・・とも言いますね。

薔薇の砂漠

  • 2007/02/07(水) 08:32:36

藤原万璃子著(★★★)



 ■東生海(カイ)は、会社継承のしがらみから祖父の提案したパリ~ダカールラリーに出場する事になる。砂漠の真中で、身一つで気がついた海は、なにが起こったのか思い出せずに激しく動揺するが、そんな中、濃紺のシェシをまとった男のシルエットを砂漠の向うに認めて・・・(2003・5)

 しつこくアラブ物探求の旅は続いているのであります。

 これはなかなか・・・うん。
 今まで読んだアラブ物とは、少し違っていて新鮮でしたね。

 まず、とりあえず受と攻がタイマン。
とはいえ異国の、しかも厳しい自然環境に措かれてしまったジャポネのお坊ちゃんにしたら、チト部が悪いですが。
 それでも「いや、あんたはかなりタフガイだよ」と誉めてあげたくなる頑張り。
 攻のミカルも、とある部族の首長クラスってところは、まあお約束だけれど、
「何々様っ、ははーっ○| ̄|_」的絶対権力者というわけでもなく、海も性奴隷になったりはいたしません。
 
 前半は、砂漠で出会った二人が、奇妙はトラブルに巻き込まれながらオアシスへ辿り着くまで。
 後半は、事の真相が見えてきた海がパリダカを諦め、ミカルが同伴して海を祖父の元へ送り届けるまで。結構すっきりした流れです。
 
 ベッドシーンもあるものの(テントの中で、あるいは砂漠で、と限りなく青姦ぽいんだけど)、なんとこの二人、まだ恋愛を自覚しておりません。
 異常事態で砂漠が見せた一夜の夢のような事、と思ってる訳です。
 途中身元不明の暴漢に拉致されそうになったり、ミカルが負傷したりと、緊張が続く中、やっと辿り着いたオアシスでほっと一息つく海。
 それでも数日の出来事に妙に高揚して寝つかれず、テントの外、夜のオアシスを歩いてみる海。
 ここで同じくぼんやりと楽器を爪弾くミカルを見つけ、二言三言会話を交わしながら高まって行く二人が結構セクシーでしたッ。
 いいぞ、アラビアンナイト。BLハーレクイン!!


 結局幻のような非日常は終わり、海が日本に戻ったところでミカルと思わぬ再会・・でラスト。
 いきなりここで海の一人称が「愛してる!」と纏めに入ったのが、かなり惜しい。もうちょっと引っ張って欲しかったよ。


 結構長いページを割いて、パリダカの薀蓄、そしてパリダカのシンボルマークになっている「トゥアレグ族」の紹介と続いた前半。
このままついていけるか心細かった時もありましたが、モータースポーツにはまったく興味の無い私も、なかなかお勉強になり、異国情緒を味わう事が出来、珍しく満足のアラブ物でした。
 

 この話は2巻にも続き、多分ミカルの日本編なんだろうなあ。
でも砂漠の男は砂漠にいてこそ。読みたいような、読みたくないような・・。
 

最近の二人

  • 2007/02/06(火) 07:00:00

 、というのは「鳩村衣杏」さんと、「うえだ真由」さんのことなんですが。
 
 二人が方向転換を目指している・・という感触がはっきりとあります。
鳩村さんは意識的に。うえださんは無意識に?
 二人とも基本的に文章力があり、作品の構成もしっかりしている。
正統派BLライターとして読ませる作家さん達です。
 
 設定萌えに頼らないので、ゴージャス金持ちとか、業界エリートだのを安易に登場させずに、丁寧に舞台を書きこんで行くのも特徴的。
 登場人物の心の襞なども上手く書きこんで、読ませる作品を書きます。

 ただ、基本的に主人公の心の葛藤をメインに物語が進むので、作家さんにとっては何作か続けて行くと行き詰まりを感じることもあるのかもしれないなあ。
 目指しているのは剛さんのようなエンターテナーなのかもしれない。
 シリアスあり、コメディあり。扱うジャンルも多彩。
 自由に筆を振舞い、大衆を楽しませる娯楽小説を書く。

 しかし、自分の型を崩す作業がいかに難しいか。
 二人の最近作を読むとそこに思いを馳せずにいられません。
 
 もともと力のある作家さん達なので、見事壁を突き破った後にどんな花を咲かせるか、大変楽しみなのであります。

 なお、鳩村さんの「松風の虜」については、「現代日本BL文学入門」のゆきのこさんが(bl的blogpeople参照)、非常に楽しめるレビューを書かれているので、ご参考まで。
 (すごい省エネだ。これで紹介を終わらすなんて)

 ミーシャは鳩村さんとうえださんをいつまでも応援しています!
 

闇に棲む獣の愛し方

  • 2007/02/05(月) 06:29:31

水月真兎(★★)



■高校生の臣人は国際的探偵の父と二人暮し。父親が海外出張のために不在中の帰宅したある日、自分のベッドに見知らぬ男が全裸で眠っているのを発見し、驚く。(2004.10)

 ヒゲオヤジ攻の「冷たい砂」シリーズの水月さんですが、この方の過去二作品を読んだレビューはいずれもかんばしくありません(レビューは本家)。
 
 でも、あらためて思ったんです。
BLってほんとにマルチに楽しめるジャンルだな、と。
 主人公の心の動きに同調して酔いしれる、キャラ萌えして楽しむ、センチメンタリズムに浸る、人生を振り返る、などなど。
 それだけではありません。BLのもう一つの楽しみ。それは
「突っ込み」(ええ、BLだけにね(スル~~~してっ
 
 他の文芸小説は、突っ込むといってもせいぜい好きか嫌いか。
この切り口はないよね~と文句を言う程度。
 ここまで本気で突っ込みを入れられるジャンルがありましょうか。

 私に言わせれば、水月先生は典型的な突っ込みグループに属してます。突っ込まれ具合なんてMもいいとこです。
 上記のあらすじは、私がはしょって書いてますが、裏表紙のあらすじからして一行に一個つっこみ。
 アレキサンドライトの瞳、数ヶ月前に視力0になった元SASの淀みない動き、臣人の父親も国際的私立探偵って・・。なんか海外に基地があるっぽいよ!

 それでも、突っ込みつつ、ドキドキハラハラ、わくわくする。
 なんかすっごく近いところで寄り添ってるこの感じ!
 なんでもありの大衆娯楽(腐女子限定か)。

 これがまた「こうあるべき」になっちゃうと、一時期の耽美小説のような閉塞感が生まれるんじゃないかなぁ。
 笑いあり、涙あり。ああほんとにBLって素晴らしい!!
(言っとくけど、ぜんぜんふざけてません)

後記】
 この話、とある任務で壊滅したSAS部隊の生き残り、というのが攻の設定なんだけど、「冷たい」シリーズにも出てくるのかな。

後記2】
 携帯のブックサイトを見つけて覗いてみたら、ボーイズラブ系統も揃えてあった。
 『ふーん・・。BLだと電子書籍も悪くないかな』
と当たりをつけて試し読み。
 南の島へバカンスに出かけた二人。そこで大変な事に・・。
浅瀬で海を楽しんでいた(受)は、精液を食べにきた小魚に襲われる。
肛門にまでもぐりこんできた小魚を(攻)が、丁寧に指で掻き出し・・。
 『ふーん・・。精液も蛋白質だもんね』ってチガーウ!!

 ネットBL文庫。突っ込み小説宝庫の予感。 

愛で痴れる夜の純情(ドラマCD)

  • 2007/02/04(日) 04:55:52

 「花苑を遠く離れて」の購入につい勢いづいて買っちゃいました、ヨ。

 これは小説だけでいいな、もし買うとしたら忍ちゃんだな、
と、思っていたのに(>_<)!
 
 出来のほどですが、小説が大好きな所為か、点がやや辛め。
 綺蝶役の「平川大輔」さんは、声のトーンとかかなり私の中の綺蝶のイメージなんですが、蜻蛉役の緑川光さんがちょっと重すぎかなあ。
 せめて禿時代は別の声がよかったな。岸尾大輔さんとかどうだろう?
 せっかく遊郭が舞台なのに、桃色シーンが物足りなかったのも不満。
水揚げとか、お仕置きとか、見受け後のらぶらぶとか、聞かせどころは一杯あるじゃないのよ!
 お囃子とか宴会風景とか夜の遊郭の雰囲気が出てないのも気に入らないわ。(低予算CDに酷な事言ってますか、私)

 まあ、どっちにしてもこの作品は、私の中では完璧にパラレル。
 男であって男じゃない。
 すね毛もなけりゃ髭も生えない、骨格も華奢つー、限りなく二次元世界のキャラクターが動き回ってる話なので、そういう意味でも生々しい男声がちょっと合わなかったのかもなあ。

 とはいえ忍ちゃん編が出たら、きっと買っちまいますが。



kagero.jpg



 ※そんなに聴きまくってるわけでもありませんが(BLSD二十枚強ってのはどうなの?)、普通は原作にかなり近かった!原作を見事に表現しきっていた!が最高の賛辞になると思うのです。
 でも。たった一枚だけ「原作より感動した!!」ってのが。
 崎谷はるひ先生の「ANSER」シリーズがそれ。

シャレード3月号

  • 2007/02/03(土) 04:41:52

 創刊13年特大号  だそうです。

 13年って、このジャンルではすごい事なんだろうなあ。
 確かにBL系小説誌の中では、シャレードが一番好きかもしれない。
内容に落ちついたもの多いしなあ。読者コメント欄も、けっこう年配(笑)の方が多いから、やっぱ安定した年齢層を狙ったのが、長生きの秘訣なんでしょうかね。
 なんとなくJUNEに近いような作りだし。(柿沼さんがいるからか?/笑)
 この雑誌は、小説以外のコンテンツも充実してて好きだな。
 
 今月号は



 中原一也 熱・風・王・子(探偵シリーズ)
 高遠流加 楽園改造計画(大学寮)
 可南さらさ 移り香  (弟×兄)
 矢城米花 王子隷属 (中華ファンタジー)
 しまだ真己 シークレットラヴァーズ(社長×秘書)
 鹿能りこ  薔薇の誓い (下男×お坊ちゃま)
 新人競演ショート5人
 しあわせ未来予想図(「しあわせにできる」連載記念小冊子)

 
 ・不精髭が似合う竜崎英彦さん(探偵シリーズ)が好きなので、今回も楽しませて頂きました。こういう“女とは全然違う生き物ですっ”的攻男は、中原さんが上手いよなあ・・。

 ・「ホモリングがいやッ!」と以前言ってた、高遠さんの「楽園改造」も、今回は大学卒業とその後を絡めて、なかなかセンチメンタルな出来映え。
 四月、桜ってのは日本人の心を揺さぶるねえ。

 ・そして「しあわせにできる」小冊子ですが、この小説を通して読んでないのでイマ一つ。
 私が読んでみた回では、いつも「仕事がんばってる本田さんが職場のことでで悩んだり、お付き合いでお家騒動に巻き込んでしまったと気を揉む久遠寺さんが「疲れてる?」「ううん、疲れてない」と中盤でエッチ。そしてまた仕事。みたいな流れだったので、『・・・何年たってもらぶらぶな共働き夫婦の日常をゆるゆると描く、お茶の間長編ドラマなのだな』と思ってました。
 小冊子はそんなお約束をすっぱり切って、Hなし、夫婦を取り巻く人間関係を絡めたその後、って感じですかね。
 しあわせになってよかったねー(よくわからないながら)。

青空の下で抱きしめたい

  • 2007/02/02(金) 10:00:00

神江真凪著(★★★☆)



■漆原裕希は、度重なる不運に見舞われて、現在数度目の失職中。
就職活動の合間にと、一息ついていた近くの公園で、幼い少女が転倒したのを助けおこしていたら、幼女趣味の変態と間違われた父親、青木征也にいきなり殴られ昏倒する。その後火事で住処まで失った裕希は、奇異な縁で知り合った青木親子と身辺が落ちつく迄の条件に奇妙な同居生活を始める事に・・(2006・12)


 
 シャレード誌に掲載された時から、私の中の久々のアタリ!!と舐めるように読んだ本作。
 もちろん新人さんならではの、筆の固さや、設定の不自然さなども目に付くんだけど、家庭的な主人公が、コブ付き男性に巡り会って恋に落ちるという、私の大好きな設定(子連れパートナーと家庭を育むってのは、ゲイカップルの幸せ最終形態じゃなくって?)。
 更に(他所のレビューを幾つか拝読すると、この部分がもっとも不評らしいのだが)、攻の性格付けが大変気に入っている。

 彼は施設育ちで家庭を知らず、遊び相手の一人がたまたま妊娠し、子供を産み捨てて出て行った為、成り行き上父子家庭として子供を育てる事になった。
 娘を愛し、可愛がってはいるものの、父親として成熟しているわけではない彼と娘の生活は、限りなく子供のおままごとに近い。
 情緒的にも非常に未熟で幼い。

 その彼が、良くも悪くも子供心を残しながら、裕希に不器用に歩み寄ろうとする描写にひどく心を揺さぶられる。
 裕希との関わりを通して、少しづつ自分の力で成長して行く様が愛しく映る。
 普段は殆ど受視点で小説を楽しんでいるんだけど、これは数少ない攻視点で楽しめた一冊。
 加えて、小説に、特にBL小説に子供を登場させるのは難しいと思っていたが、ここも殆ど気にならず、この点でも高評価。
(とはいえ、「コンティニュー/いつき朔夜著」が出てしまったので、子供描写ナンバー1の位置は当分誰にも譲られないだろうけれども)
 今後作を期待したい作家さんだ。
 
 シャレード11月号に載った、同居を初めて2ヶ月。なんとか2度目の交歓に持ちこみたい征也の涙ぐましい奮闘SSと、その続編となる文庫本に同時収録された「青木家の家族計画」も、ベタなんだけど非常にほのぼのする内容になっている。気持ちがわかったからって相手の全てが分かった訳じゃない、って基本がなんだか新鮮でいいんである。
 
 
 追記】
世の中には、子供に恵まれないご夫婦や、子供のいない家庭を選択したご夫婦も多数あろう。
 簡単に恵まれても信じられないような行為に及ぶ夫婦もいる。
それどころかパートナーに恵まれない人だっているんである。子供の問題以前である!
「そんな人たちのことを考えれば「男と男じゃ子供できないし」なんて大した事じゃあない。愛し合える人に巡り会ったんならそれが一番じゃないか」と三遊亭歌之介さんの口調で優しく言ってあげたい此の頃。

楽園の獅子王

  • 2007/02/01(木) 02:00:00

池戸裕子著(★★★☆)



 ■失恋の傷跡が未だ癒えない真幸は、旅行先の元恋人の住む国、イギリスで、羽目を外して泥酔した挙句、見知らぬ温室で一夜を過してしまう。
 翌朝、真幸が入りこんでいた敷地の領主エドワード・ブライトン伯爵に不法侵入と器物損壊を咎められ、彼の提案によって、屋敷に労働力を提供する事で過ちを償うことにするのだが・・。(2005・10)


 池戸さんの本はこれで三冊目か。
 この作品も含め、全体的に地味な印象なんだけど、いつも読後感になにか味わいを残す人だ。
 汞りょうさんのイラストを見たときはてっきりアラブものだと思っていたが、気候的には正反対のイギリス貴族。
 しかもこちらのイギリス貴族は、別に破天荒な金持ちではない。王侯貴族が優雅な生活を送っていた時代は終わって、体面を保ちつつ事業などを頑張ってます、という感じ。

 監禁、陵辱(微妙だが)、信じようと思った矢先に立つブランドン卿の悪人疑惑、などなど。

 アラブモノじゃなかったけど、なんら変わらんのう。この後当て馬登場で、本人の悪人疑惑も晴れて、という流れだな、と思っていたまさにその通りの進行となるのだが、そんな要素を入れつつも、なぜかストーリーは嫌味なく精神性の高い内容へと変化していく。
 ちょっといい拾い物をした気分だ。
 先日の「君の住処」とは、トラウマ持ちの主人公が、それなりのステイタスを持った相手に拾われ、救済されるという基本構成が似ているのだけど、作家によって味付けがこのように違ってくるのだな、などと読み比べるのもなかなか面白かった。
 

君の住処

  • 2007/01/31(水) 10:00:00

ななおあきら著(★★☆)



 ■恋人に追い出されて行き場をなくしていた少年、覚は、行き倒れ寸前のところを無愛想な大学講師、加納に拾われる。
 独居に11匹の犬猫という環境に、犬猫の世話を条件に住みついた覚だったが、彼の不器用な優しさに気づくうちやがて・・・(2006・12)


 新刊のラインナップ見ても最近ピンとくるものないしなー
と古本屋でぶらぶらして、手に取った一冊。

背表紙のあらすじには「あなたのくれるものならなんでも気持ちいい」という見出しの後に「ある冬の日、恋人に家を追い出されて行き場をなくした少年、覚は・・」と書いてあったとです。
 祭河ななをさんのイラストも、少年覚の眼の下のくまがやや怖かったとはいえ、日本家屋にパステルカラーな色合いで(イメージ参照)、『あ、なんか”猫が遊ぶ庭”みたーい。そんでそんで、小川いらの”恋心”みたいな、不器用だけど紳士な彼に癒されて自分再発見の恋路小説?最近こういうほわんとしたのが好きなのよね~。原点回帰?』とか思っとったとです。

そ、それが、なじぇに

 「母親にネグレクト。終いにゃ失踪され、途方に暮れた身寄りのない少年に、下っ端チンピラ修行中の中学の先輩に女の代わりに囲われて(つかほぼ飼われてるのと一緒)」
 という虐待の話になっとですか!!

 どこにも書いてありゃせんかったよ――――っ(怒)!!

 ほんとに嫌いなんですよ、虐待ものは。
 これが愛によって救われるって設定が美しく表現しやすいからなんだろうけど、BLというジャンルの中で扱うネタとしては大きすぎると思うんですが。
 エンタはエンタの中で楽しませていただきたい。

 全体的にはそんなに悪くないんですが、不満があるとすれば、やっぱり登場人物の掘り下げかな。
 取り巻く人達がそれぞれデフォルメされていて、『ね・・だから僕が(私が)こんなになったの判るでしょ?』みたいな結論づけも安易かなと。
 こういくんなら、なおのことこのネタは取り扱わないほうがいい・と(しつこい?)

 ネグレクト。性的虐待。追い出され路上。無愛想な金持ち青年との出会い。反発と理解。恋心。突然の事故。別離。再会。
 韓国ドラマなみの進行の中で次第に、与えられる事のみを望んでいた覚が、与える事を覚えだして・・という終盤はなかなか読ませてくれる部分ではあったんだけど、最後の感動の加納との再会で筆がいきなり別方向に走り出し、「覚が欲しいものはなんでも私が与えてあげるよ」とBL版シンデレラモード全開。
 
 ふと我に返ったら森の中で腰蓑一丁。はっぱのお札握り締めてた、みたいな気分になりました。

 ふうむ。なんだか釈然としない後味だ・・版元に目を遣ると、リーフだった。リーフはほんと、なにかこう化かされ感というか、我に返るとなんかぼわんと煙に消えてなにも残ってない感があるんだよなあ。
 
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